IH予選 前橋育英戦の思い出     高山雄介(100期)

 

 現在高崎高校サッカー部のOBチーム、翠轡サッカークラブにてキャプテンを務めさせて頂いております100期の高山雄介です。
 私は今32歳です。現役の頃となりますと今から約16年前のことになります。以下、若千不正確な部分もありますが、当時を振り返りその思い出を書いていきます。
 さて、現役の頃の思い出で今でも鮮明に覚えているのは、現役最後の試合となったインターハイ予選、強豪前橋育英高校との試合です。
 試合前は、チーム全体が若干萎縮しておりましたが、試合が始まると全員が集中し自分達のサッカーをすることができました。攻められ続けましたが、それを跳ね返す粘り強い守備をし続けました。先制こそされたものの、強烈なフリーキックで1点を返しました。その後膠着した状態が続きました。その膠着状態を破ったのが、疑惑のPKでした。ペナルティーエリア内での前橋育英FWのシュートを足を挙げて防ごうとした高崎高校DFの行為がまさかの反則となり(シュートした人からDFまでの距離は1メートルは離れていたはずです!)、激しい抗議もむなしくそのままPK。そのPKを決められ、試合終了。最終スコアは2対1で高崎高校の敗北でした。

 この試合負けはしましたが、長いサッカー人生の中でも指折りのいい試合ができたと思っています。

 しかし、試合においては結果がすべてで、その試合を負けたがためにインターハイ出場のチャンスを逃しました。当然ですが、本番の試合において重要なのは結果ですc
 他方、人生において重要なのは人生そのもの、すなわち、過程だと思います。サッカーでいえば試合内容でしょう。
 今でも同期で集まるとあの試合のことが何度も話題に上ります。「凄いフリーキックだった」「あのPKはあり得ない」等々。

 最終試合を含め本当によい現役時代を過ごしたと思います。

 ところで、最終試合の後みんなで写真を撮りました。それが、この写真です。みんないい顔をしていると思います。

 

(翠巒体育34号2015.6.23発行より転載)